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毎週金曜日 午前9時15分~生放送
2023年12月22日

特別編「いろいろある『健康診断』を受けましょう!」

放送日 2023年12月22日

新鮮情報 特別編「いろいろある『健康診断』を受けましょう!」

 

「健康診断」が大切なことは知っているけれど、
仕事が忙しくて時間がない、
とくに痛みなど症状がない、
大きな病気が発見されるのが怖いなど
様々な理由で後回しにしている方はいませんか?

「健康診断」といっても検査の内容は様々。
自分の健康を考える機会にしてみませんか?

今回お話を伺ったのは、
綾川町にある滝宮総合病院に隣接する
厚生連健康管理センターかがわの所長
松野慎介さんです。

厚生連健康管理センターかがわでは、
「治療医学」ではなく「予防医学」という
医学の一分野を担っています。

「予防医学」には、
一次予防、二次予防、三次予防があります。
一次予防とは、生活習慣の改善、健康教育、予防接種などの
病気にならないようにするための処置や指導のことです。
二次予防とは、病気の早期発見、早期治療を促し、
病気を進行させないようにする指導のことです。
三次予防とは、治療過程において保健指導を行うことにより
社会復帰を促し、病気の再発を防止する取り組みのことです。

「健康診断(健診)」は二次予防にあたります。
年間で香川県の4万人を超える方が健康管理センターで受診しています。
対象となるのは、協会けんぽ健診、定期検診などの事業所職員や
地域住民を対象とした住民健診、一般の方が対象の1泊2日人間ドックなどです。
近年では、事業所健診において、じん肺・石綿健康診断に加えて
深夜業務従事者や特定化学物質従事者に対する健康診断も
「働き方改革による法改正」の内容に沿って行われています。

健診には、生活習慣病予防検診、
35歳以下を対象とする定期検診
1泊2日の人間ドック、
がんの早期発見を目的とするPET-CT健診
脳の病気や動脈硬化病変の発見を目的とする脳ドック
肺がんの早期発見を目的とした肺がん検診などがあります。

他にも、日帰り健診目的のバスが2台、
CT装置を搭載したバスが1台あり
平日には香川県各地で健診活動をしています。

これだけある健診ですが、
どれくらいの間隔で受診するのが良いのでしょうか?
もちろん種類によって異なるのですが、
生活習慣病健診については年に1回行っています、
自分の体の変化や傾向を確認でき、
生活習慣病の予防にも役立ちます。
また早期発見、早期治療や
アドバイスを受けられるのも健診の良いところです。

生活習慣病はよく耳にする言葉ではありますが、
体質の他に、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの
生活習慣が深くかかわって発祥の要因となる病気の総称です。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、肝機能異常が代表的ですが、
日本人の死因の上位を占める、がんや心臓病、脳卒中なども含まれます。

今や2人に1人ががんになる時代と言われていますが、
がん予防の健診もあります。
肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、前立腺がんの健診は
健康保険組合や自治体の補助を利用して受けることができます。

「PET‐CTがん検診」では
放射線の出るフッ素をブドウ糖に標識した薬剤(FDG)を静脈内に注射し、
それがエネルギー源としてがんに取り込まれる性質を利用し、
PETという装置で画像化し、同時にCTで撮影します。
放射線がよく出ている場所を正確に特定することで、
がんの発見につなげるというものです。
2002年に初めて製造され、
現在ではなくてはならない精密機器です。

「脳ドック健診」では
MRI装置を用いて脳実質や脳血管を抽出し
脳の病気や脳動脈瘤を発見します。
動脈硬化の有無を調べることで
脳梗塞を起こしうる原因を事前に知ることもできます。
MRI装置は首の血管も移すことが可能です。
40歳を超えたら一度受けてみては?

CTバスでは「肺がん検診」が受けられます。
より早期に発見できると言われています。
使用する放射線量も極力少なくしており、
低被爆で受けることができるので、
喫煙者はもちろん非喫煙者でも
血縁に肺がんの方がいらっしゃる場合は
受診することが薦められています。

健康管理センターでは
病気の早期発見、早期治療、そして予防に努め
「どのような未来が待っているのか」を伝えています。
自分自身が予防できる病気には保健指導という支援もあります。
治療を受ける必要がある病気が発見されて、
医療機関を受診するのは勇気が必要です。
その勇気を出せたことを褒め、
信頼関係の第一歩を築く場所であると信じています。

くれぐれも自分の体を大切に!!

ご出演:厚生連健康管理センターかがわ 松野慎介さん

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