艶女YAYOIの一人言 西日本放送アナウンサー「池田 弥生」のブログ

2022/10/17

今年も津軽に行ってきました

池田 弥生

昨年に続いて、青森県黒石市観光協会主催の「津軽民謡短期大学手踊り教室」に参加してきました。

黒石市は津軽じょんから節の発祥の地。戦国の世に、裏切りにあい浅石城が攻め落とされたとき最後まで戦い、ついには浅瀬石川に身を投げた常縁和尚を偲び、和尚の亡骸がみつかった河原で唄われたのが、じょんから節の始まりだとか。

浅瀬石川にかかる上川原橋のたもとには、じょんから節発祥の地の石碑がありました。

今年で39回を数える手踊り教室は、手踊りの第一人者が直接指導してくれる合宿形式の講習会。地元紙がこぞって取材にやってくる伝統ある講習会です。

今年の科目は、津軽おはら節。

傘と扇を使い、そのうえかけているタスキを踊りながら外し、また踊りながらタスキをかけるという早業が必要という難しさ。もちろん、きちんと落ちこぼれてきました。

昨年はコロナの影響で日程が短縮されましたが、今年はフルバージョン。観光の時間もありました。観光リンゴ園や田んぼアートなどを楽しみましたが、圧巻だったのは五所川原市の「立佞武多の館」

夏のねぷた祭りで巡行した立ちねぷたをまじかに見ることができます。高さは23m。青森や弘前に比べても巨大なねぷたです。

今回は、ねぷたを制作した斉藤忠大さんが直々に解説して下さいました。

斉藤さんのねぷたは、月に帰るかぐや姫を描いた「かぐや」

 

かぐや姫の顔をよく見ると、一筋の涙を流しています。斉藤さんによると、「表面的にはおじいさん、おばあさんとの別れの涙ですが、実は作者としては裏の意味もこめているのです」とのこと。制作者ならではの解説で、より興味深く立ちねぷたを満喫しました。

現在は、ねぷた表現師「忠太(ちゅうた)」として作家活動を展開している斉藤さん。来年の五所川原市のねぷた祭りで巡行する新作も手掛けるそうです。一度は生でねぷた祭りを見てみたい!と思います。

今年も津軽の文化にふれた旅。関係各位のおかげ様で、良い時間を過ごしてきました。