第48回香川菊池寛賞
松浦隆行「たえと彦輔」
1750年頃、高松藩での話。百姓の長男彦輔は、勉強はできるが小心者で何事にも消極的な性格。ある日、村で起きた騒動に巻き込まれたことで問題解決に奔走することになる。原因は水不足による水の取り合い。彦輔は師の助言もあり遠く離れた箸蔵村のため池職人高屋の権左を訪ねる。その娘、たえが協力することになって二人は讃岐の国へ。
たえの立案した神五郎池拡張計画は彼女の自信に満ちた行動力で村民への説得が進む。しかし、ある日計画によって水の下に沈む家のあることに気づく。たえの確認不足。
たえは悩み計画を諦めるが、沈む家のお久米さんと利助の苦渋の決断で計画は決定する。
工事は始まり仕事ぶりを見にきた権左。その日、豪雨が高松藩を襲う。権左の機転で救われた村。しかし権左は行方不明になる。
工事は完成し、たえは利助と結婚して幸せに暮らす。
著者プロフィール
松浦隆行
昭和33年12月、善通寺市生まれ
多度津工業高校卒業後、一般企業に就職。
現在は、仕事の傍らボランティアでコミュニティ協議会活動を行っている。
放送内容
朗読:采野 友啓(西日本放送アナウンサー)
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最終回
2013年6月3日放送
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第9回
2013年5月27日放送
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第8回
2013年5月20日放送
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第7回
2013年5月13日放送
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第6回
2013年5月6日放送
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第5回
2013年4月29日放送
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第4回
2013年4月22日放送
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第3回
2013年4月15日放送
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第2回
2013年4月8日放送
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第1回
2013年4月1日放送