第2回香川菊池寛賞
宮脇昌敬「毬の唄」
「私」の父がパトロンをしていた蘭芳は、毬を画題に多くの作品を残した女画家だった。しかし蘭芳はその作品よりも、弟子である蘭岳を道連れに心中したことで名を知られていた。「私」は、戦中の混乱した時代の中で、蘭芳が生命を賭けてまで守ろうとしたものが一体何であったのか知りたいと感じる。「私」が蘭芳や蘭岳に求めたものは、一体であったのだろうか。答えにたどり着いた時、かつて聞いた、蘭芳が毬の唄を歌う妖しい歌声が、深く耳の底から湧き出てくるようだった。
著者プロフィール
宮脇昌敬(みやわき まさのり)
昭和11年3月5日生まれ
昭和30年丸亀高等学校卒
昭和42年第2回香川菊池寛賞受賞
放送内容
朗読:鴨居 真理子(RNCアナウンサー)
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最終回
2019年8月11日放送
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第9回
2019年8月4日放送
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第8回
2019年7月28日放送
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第7回
2019年7月21日放送
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第6回
2019年7月14日放送
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第5回
2019年7月7日放送
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第4回
2019年6月30日放送
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第3回
2019年6月23日放送
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第2回
2019年6月16日放送
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第1回
2019年6月9日放送