ラジオで聞く 香川菊池寛賞 香川菊池寛賞受賞作品を朗読で紹介します。

香川菊池寛賞とは

香川出身の文豪・菊池寛の業績を顕彰するとともに郷土の文芸創作活動を奨励するために設立されました。

第40回香川菊池寛賞

金子京子「フツゼノムスメ」

 万国博ブームに湧く昭和45年。四国の琴平にも近代化の波がどんどんおし寄せていた。町の老舗旅館、『すし辰』旅館も改築して、店を大きくしたが、大女将タカの超スパルタ式経営が災いして、新しく雇う仲居さんが居つかない。人手不足に困った若女将の福代は困り果てて、いろいろとつてをあたるがうまくいかない。
 すし辰に長く勤めるお手伝いのおイセさんや仲居さんのトミちゃん、そして、板場の副板長までも、新しく雇われた仲居さんが長続きするかどうか、お好み焼まで賭けてしまう始末である。
 そんなある日、すし辰に一人の外国人が、人をたずねてやってくる。この外国人は大阪の大学へ日本の伝統芸能の研究に来ているのであり、琴平検番一の三味線の名手に会いに来たのだという。この珍客さんの来訪によってすし辰にちょっとした“事件”が起きる。

著者プロフィール

金子京子

香川県琴平町に生まれる。
県立丸亀高等学校卒業。早稲田大学第一文学部中国文学科中退。アテネ・フランセ卒業。同校フランス語教師を経て、東京・下北沢に「金子京子フランス語教室」(現・アカデミー東京・パリ)を開校。フランス語教育に熱心に取り組む。2006年6月に急逝。

金子京子

放送内容

朗読:仁多田まゆみ

  • 最終回

    2013年1月14日放送

  • 第6回

    2013年1月7日放送

  • 第5回

    2012年12月31日放送

  • 第4回

    2012年12月17日放送

  • 第3回

    2012年12月10日放送

  • 第2回

    2012年12月3日放送

  • 第1回

    2012年11月26日放送