第42回香川菊池寛賞
森裕加里「縁切り供養」
有馬章吾は奥祐筆組頭の嫡男で十七歳。二つ上には仲の良い姉、由紀がいる。その姉に縁談話が持ち上がり、同時にひょんなことから、姉とは血のつながりがないことがわかる。
以来、章吾は由紀を一人の女性として意識し始めるが、その気持ちは家を守るため、誰にも言えないでいる。言えないでいるうち由紀は他家へと嫁いで行く。
それから二十五年の後、章吾は菩提寺の住職から、かつて由紀が縁切り供養にきたことがあると教えられる。そこから章吾は由紀にまつわる意外な事実を知ることとなる。
著者プロフィール
森裕加里(もり ゆかり)
香川県高松市出身
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業
第42回香川菊池寛賞受賞
放送内容
朗読:采野 友啓(西日本放送アナウンサー)
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最終回
2014年9月15日放送
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第8回
2014年9月8日放送
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第7回
2014年9月1日放送
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第6回
2014年8月25日放送
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第5回
2014年8月18日放送
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第4回
2014年8月11日放送
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第3回
2014年8月4日放送
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第2回
2014年7月28日放送
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第1回
2014年7月21日放送