がんばれい!!! 西日本放送アナウンサー「畠山 伶」のブログ

2023/03/13

「この先の明るい未来に繋がレイ!」

畠山 伶

※2か月経ちましたが「歓喜の瞬間」を振り返ります!

 

 

選手権は「人生のすべてをかけられる舞台」

大会前の取材でそう話していたのは岡山学芸館の高原 良明 監督。ピッチを見つめる視線、

選手に掛ける言葉…全てに魂が宿っていて、近くで見ていた私も胸が熱くなりました。

 

第101回全国高校サッカー選手権大会は、
入社1年目の私にとって「初」の高校サッカーのお仕事でした。私が担当させていただいたのは岡山県勢「初」優勝を飾った岡山学芸館。

そのチームは決してタレント揃いではなく「徹底されたチーム力」で勝ち上がった高校サッカーらしい

チームだったと感じます。

 

私自身も、チームと共に闘ってきたと言っても過言ではありません。

印象的だったのは、決勝前日の取材時、学芸館のスタッフさんから「ぜひモチベーション動画に出て欲しいです!」と言っていただいたこと。試合前に選手たちがロッカールームでみる動画にまさか私が出させてもらえるとは思わなかったので、驚いたと同時に

「自分も学芸館のみんなと一緒に優勝を味わいたい!」という気持ちが込み上げてきました。

 

優勝後、選手たちが私の方に歩み寄ってきて…     

   「レイさん!やりましたよ!」

そう言われた時には、涙が溢れていました。

もちろん、負けたチームがいる前で感極まっていいのか?という感情もありました。
ただ堪えきれなかったです…

本当に岡山学芸館の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そして私自身、沢山の学びがありました。

「お母様は野球部のマネージャーをされていて自分も誰かの支えになりたいという思いでマネージャーになりました。」という私のリポートを聞いて、マネージャーのお母様から「感謝の言葉」をいただきました。勇気を持ってカフを上げ、伝えられて本当に良かったです。

 

ただ一方、準決勝での勝利インタビュー。
PKでスーパーセーブを魅せたキーパーを紹介する際、相手キッカーの名前を出してしまいました。場内に自分の声が響き渡り、負けて間もない相手選手も聞こえる環境…口にした瞬間、やってしまった!と思いましたが、既に取り返しのつかない状況でした。
試合後、居ても立っても居られなくなり、直接謝罪しにいくことに。

「全然大丈夫です!」と爽やかに答える姿に「彼の強さ」を感じました。

 

「言葉は人を救うことも傷つけることもある」
何度も聞いたことがありましたが、身をもって「言葉の重み」を痛感しました。

 

全てのチームが互いを支え合いながら必死に戦う姿に心打たれた高校サッカー。

私自身も沢山の人たちに支えてもらいながらこの期間を過ごしました。試合前の打ち合わせで発する先輩方の言葉には「重み」があり、今あるベストの形でチーム全体が最大限輝くような中継を視聴者に届けるんだ!というアツい想いがひしひしと伝わり、もう一段気持ちのギアが上がりました。

また決勝前夜には、ある先輩に1時間半もみっちり指導していただきました。その裏には、「決勝に向けて色々と教えてあげて」と伝えてくださった先輩がいた事を後で知り、本当に感謝の念に堪えません。

 

 

選手と共に私たち伝え手も〝全員サッカー〟で最後まで駆け抜けた101回大会。

初参加にも関わらず、1回戦から決勝戦までベンチリポートをさせていただいた事、本当に心から感謝しています。これからも変わらぬ姿勢で、全てのチームに真っ直ぐ向き合い言葉を紡いでいきます。

 

それでは皆さま。心の中でご唱和ください。
これからの高校サッカーの明るい未来に向かってガンバ……レイ!!!!