これまでのつれづれ川柳賞
お題「アリ」
2026/8/29選出
つれづれ川柳賞
ラジオネーム <まいこ>
「このアリも 甘い話に よって来る」
小池正博さんの講評
「川柳スパイラル」編集発行人小池正博さん
アリにはまず「働きアリ」のイメージがあります。そこからアリとキリギリス、働くことと怠けること、アリの行列とそこから脱落することなどイメージが展開してゆきます。擬人化する場合は、どのような視点でとらえるかによって共感したり諷刺的になったりしますね。
今回選ばれた<まいこ>さんの川柳は…
「このアリも」という最初の五音からどのような方向に展開してまとめるかがポイントです。このアリもやはりみんなと同じなのだ、という風刺的な視点になります。「このアリは」とすると他のアリとは違うという個性が際立つことになります。いずれにしても、あとの七・五でどのようにまとめるかですが、この句は「甘い話によって来る」という着地点が成功していると思いました。「アリたちは」ではなくて「このアリも」と一匹のアリに焦点をあてているのも良いです。
