これまでのつれづれ川柳賞
お題「遠足」
2025/4/26選出
つれづれ川柳賞
ラジオネーム <あらまあ木>
「遠足で いつのまにやら 最後尾」
小池正博さんの講評

「川柳スパイラル」編集発行人小池正博さん
遠足を楽しみにしている子どもの視点からは、お弁当やおやつ、てるてる坊主などの句がありました。親の視点からは早朝から作るお弁当にこめた愛情。また、子どものころの遠足を思い出して詠んだ句も多かったです。
今回選ばれた<あらまあ木>さんの川柳は…
遠足の楽しさを詠んだ句にも良い作品がありますが、少し屈折した捉え方に川柳の魅力が発揮されています。先頭集団で歩いてゆく子どもたちに対して、最後尾からついてゆく子どものこともこの句では見落としていません。別に仲間外れにされているというのではなくて、考えごとをしたり周囲の景色をながめていて自然に遅れたのかもしれません。「いつのまにやら」というところが含みのある表現だと思いました。