これまでのつれづれ川柳賞
お題「星」
2024/10/26選出
つれづれ川柳賞
ラジオネーム <土佐の若竹>
「この人は 何を求めて 流れ星」
小池正博さんの講評

「川柳スパイラル」編集発行人小池正博さん
実際の天体を詠む場合は、星座・オリオン座・北斗七星・七夕・流れ星など、いろいろな星がありますね。人間のスターや白星・黒星という表現もあり、犯人のことをドラマではホシと呼んでいます。天上と地上を対比したり、星をながめている時間の経過をテーマにした句もありました。
今回選ばれた<土佐の若竹>さんの川柳は…
まず「この人」というのはどんな人だろうと想像させます。「何を求めて流れ星を見ているのだろう」と言うと説明的な散文になりますが、「何を求めて流れ星」と書くと省略の効いた韻文になります。「何を求めて流れ星のように生きているのだろう」という意味にも受け取れます。いろいろな読み方ができる作品です。