これまでのつれづれ川柳賞
お題「香り」
2022/11/26選出
つれづれ川柳賞
ラジオネーム <香風>
「飼い猫が 香り違うと 威嚇する」
小池正博さんの講評

「川柳スパイラル」編集発行人小池正博さん
「香り」というお題で、花・香水・食べ物など、具体的な香りを詠んだ句がありました。香道では正倉院御物の蘭奢待が有名です。また、香りから連想される目に見えないもの、記憶や思い出、恋などを詠んだ句もありました。 香りからその場にいない人のことを感じることもあります。どちらの場合も説明に終わることなく、川柳らしい発想や物の見方が問われます。
今回選ばれた<香風>さんの川柳は…
猫の視点から人間をとらえています。飼い主がいつもと違う香りをさせているので、猫が威嚇しています。香水を変えたのか、どこかで移り香をもらってきたのか。いろいろな状況を想像させます。