これまでのつれづれ川柳賞
お題「別れ」
2022/3/28選出
つれづれ川柳賞
ラジオネーム <福村まこと>
「バスが来るまではいつもの声だった」
小池正博さんの講評

「川柳スパイラル」編集発行人小池正博さん
年度末の3月、いろいろな別れがありました。
転勤、定年、卒業、恋人との別れ、離婚、戦争も起きています。
仏教では愛別離苦といって、愛する人との別れは苦しいものです。
しかし、川柳ですから別れがつらい、さみしいというだけではなく、そこにプラス何かがほしいところです。
今回選ばれた<福村まこと>さんの川柳は…
バス停での句。バスが来るまでのことを言って、バスが来たあとのことを想像させるやり方です。
何もかも表現するのではなくて、省略するのですね。
お題とセットになって効果を発揮する作品です。