これまでのつれづれ川柳賞
お題「声」
2022/2/26選出
つれづれ川柳賞
ラジオネーム <あら松>
「何回も 読んでカフカの 声を聴く」
小池正博さんの講評

「川柳スパイラル」編集発行人小池正博さん
電話の声、声優の声、天の声、国民の声、いろいろな声があります。
姿は見えなくても声だけで相手の気持ちが分かることもあります。
誰の声か、その声をどう受けとめるのか。
相手との関係性で、声をかけた方がよい場合もあれば、声をかけないでそっとしておく方がいい場合もあります。
さまざまな状況のなかに川柳の眼が働きます。
今回選ばれた<あら松>さんの川柳は…
固有名詞を効果的に使うとインパクトがあります。
『変身』『城』などで不条理な世界を描いたカフカ。
「声」(聴覚)というお題なのに「読む」(視覚)と結び付けて上手くまとめています。