これまでのつれづれ川柳賞
お題「手帳」
2020/12/26選出
つれづれ川柳賞
ラジオネーム <よもやま話>
「脱ぎ捨てた 殻が残って いた手帳」
小池正博さんの講評

「川柳スパイラル」編集発行人小池正博さん
「手帳」という題から何を連想して一句にすればいいのでしょうか。
手帳の種類(母子手帳・黒革の手帳・雑誌の付録の手帳など)、
手帳の内容(行事予定・診察日・何もかくことがない場合も含めて)、
手帳の状態(破られたページ・はさんである物など)、
手帳の持ち主(家族・恋人・亡くなった人など)。
ひとつの題からさまざまな方向に連想を広げてゆくのが川柳のおもしろさです。
今回選ばれた<よもやま話>さんの川柳は…
人間はそう簡単に変われるものではありませんから、過去の殻をひきずっています。
けれども、「脱ぎ捨てた殻」と言っていますから、新しい自分に成長したという自覚があるのでしょう。
前向きな作品と受けとめました。