「相合傘」の句が多かったですが、ほかにもいろいろな傘がありました。
ひとりで傘をさす、二人で傘のなかに入る、
好きな人には入ってほしい、嫌いな人には入ってほしくない、…傘にはドラマがあります。
傘のなかで雨の音を聞いているというようなポエジーのある句もよかったです。

今回選ばれた＜暴走おかん＞さんの川柳は…
アジサイの季節です。雨に濡れている姿はいっそう美しいです。
それを、アジサイ自身が「傘は無用」と言っているという表現の仕方がおもしろいです。
何かに守られて咲いているのではなくて、自分の意志で雨に打たれているという決意です。
きっぱりと断言しているのも効果的です。