これまでのつれづれ川柳賞
お題「鼻歌」
2018/12/29選出
つれづれ川柳賞
ラジオネーム <とし坊>
「鼻歌に 猫が一匹 ついて来た」
浅沼璞さんの講評

短詩型作家浅沼璞(はく)さん
今回の川柳は…
鼻歌がその人の機嫌のバロメーターになっている句が多かったです。あとは、“鼻唄でも音痴”というユニークな句など、様々なイメージをお持ちだという事がよく分かりました。
今回選ばれた<とし坊>さんの川柳は…
川柳なのでどこかに“可笑しさ”を含むのですが、 この句は“可笑しさ”と“寂しさ”が同居した句になっています。さらに、情景もよく浮かんできます。
また韻律もよく、“いっぴきついて”の中に“い音”が多く含まれていてゴロがいいです。
一見、取りこぼしがちな句ですが、2回3回読んでみると蘇ってくる スルメのような一句になっています。