これまでのつれづれ川柳賞
お題「おでん」
2018/2/24選出
つれづれ川柳賞
ラジオネーム <クジラ>
「おでん食べ 性善説に なってゆく」
浅沼璞さんの講評

短詩型作家浅沼璞(はく)さん
今回の川柳は…
その人の"目線"ならではの作品が多く寄せられました。
女性・主婦目線では手抜き料理を詠んだ句、男性目線ですと屋台でコップ酒を飲みながらグチを言っている様子が浮かんできます。
また、くろはんぺんや餃子、味噌など、地域性ある言葉が盛り込まれていました。
今回選ばれた<クジラ>さんの川柳は…
性善説という言葉は非常に抽象的で、反射的に性悪説という言葉が出てきます。
一見すると堅い言葉で報告しているだけのように思えますが、おでんを食べているうちにみんな幸せな気分になって笑顔にもなってゆき、この句の中で時間の経過を感じさせてくれます。