日野 真の第2西日本放送 西日本放送アナウンサー「日野 真」のブログ
2025/09/05
語り継いで・・・台風17号(昭和51年)
日野 真
エリアの過去の出来事を映像で振り返る「映像タイムスリップ」。
昭和51年(1976年)に日本列島を襲った台風17号の映像を、RNC news every.でご覧頂きました。
昭和51年9月の台風17号、記録的な大雨により、各地で土砂災害などが発生。香川・岡山にも大きな被害をもたらし、香川県で50人、岡山県で19人が亡くなりました。
中でも、わずか一週間に年間降水量を上回る1400ミリの雨を記録した小豆島では、旧池田町の谷尻地区を土砂崩れが襲い、この地区だけで24人、小豆島全体では39人が犠牲となりました。
当時、小学4年生だった私は小豆島(土庄町)に住んでいました。自宅からわずか10キロほどの場所で、多くの人命が一瞬にして奪われた出来事に大きな衝撃を受け、それ以来、災害への備えを欠かした事はありません。
あれから半世紀。私も来年、還暦です。当時の事を知る人も年々少なくなっています・・・。一人でも多くの方に当時の映像をご覧頂き、この様な悲惨な出来事が地元であった事、災害は誰にでも起こり得る事、他人事ではないという事を、ぜひ語り継いで頂きたいとの思いで、今回、台風17号をテーマとしてとりあげました。
土砂と共に押し寄せてきた大きな岩は、現在、慰霊碑に。当時を伝え、また災害への備えの大切さを語りかけています。