■瀬戸内国際芸術祭2025 島島インタビュー
ゲスト:伊吹島で「野生の獲物」という作品を発表しているオラフ・ホルツアプフェルさん
秋会期からの会場のひとつ・伊吹島は観音寺港から船で25分。「いりこの産地」として有名な島です。
「野生の獲物」はドイツの童話『漁師とその妻』をモチーフに、染め・編み・大工という、日本とドイツの3つの職人技術の要素を持つ舞台装置から構成されるインスタレーションです。
会場となる古民家や伊吹島の歴史と相まって、ひとつの空間をつくり出していますよ。
■島島インフォメーション
ゲスト:高見島アートトレイル ディレクションbankART1929代表 細淵太麻紀さん
●「高見島アートトレイル」って!?
高見島はこれまで京都精華大学の先生や学生さんの作品を中心に展開されてきましたが、今回はこの高見島の新作部分のディレクションをBankART1929が担うことに。
BankART1929は神奈川県横浜市で行政と共に20年間、歴史的建造物や有休空間などを活用して文化施設を運営し、街を活性化するプロジェクトをおこなってきていて、現在は横浜にとどまらず、さまざまな場所でその土地にあわせた企画をおこなっています。
今回、高見島では7組のアーティスト、淺井裕介、泉桐子、橋本雅也、谷本真理、保良雄、中谷ミチコ+大室佑介、そしてBankART1929+PHスタジオ、この7組とともに、「高見島アートトレイル」というタイトルで島をめぐる作品を展開。
7組のアーティストはそれぞれ、高見島の自然や地形、歴史、風習、風土そしてそこから得たインスピレーションをテーマに作品をつくっています。全てが高見島のためにつくられた新作となっていて使われていない家やお寺や神社、そしてそれらをつなぐ道のあちこちにも作品がありますよ~。
●来場者にどんな所を見てもらいたいですか
今回の「高見島アートトレイル」というタイトルですが、それぞれの作品だけでなく、高見島の浦集落の急な坂や細い道、幅や高さがまちまちの無骨な階段や景色のよい場所を歩いてめぐることで、島を歩くことそのものも鑑賞体験の一部として持ち帰ってもらえたらと思っています。
島を歩いて巡ることで自分の身体に意識を向けたり、あるいはかつてこの集落に暮らしていた人々の暮らしぶりにも触れることができるかと思います。人々や生活の中に潜む「野生」みたいなものもテーマになっています。
歩きやすい靴や服装できていただくのがおすすめです。また、島は船の時間があるので時間に追われがちですが、ぜひゆっくりと時間をとって、高見島を存分に島ごと楽しんでいただけたらと思っています。
高見島から電話でお話をしてくれましたヾ(*´∀`*)ノありがとうございました。
島島ラジオの西日本放送からの放送は今日で終了!皆さんありがとうございました。
来週からは山陽放送からのオンエアーです(*´艸`*)引き続きよろしくお願いいたします。
図子靖代