いままでのコラム

タンゴの話 92 <ラ・クンパルシータの創唱録音はカルロス・ガルデルだった>

 この前、タンゴの第Ⅰ期黄金時代3大歌手の1人I.コルシーニを調べていた時、名曲カミニートの録音を巡ってCガルデルと優劣を競った話を知ったが、ラ・クンパルシータの歌唱でガルデルが何と録音創唱者だったことは知らなかった。周知の様にこの曲は作曲1914年、作詞は24年にE.マロニとP.コントゥールシが「Si Supieras~」で始まる詞を合作すると俄然流行し始め、断わりの無かった作曲者G.H.M.ロドリゲスが激怒して26年、別の歌詞を自作する。ガルデルは24年作の方を同年オデオンレコードに初録音した。彼はこの年、ヨーロッパ公演でも歌っているが舞台での初歌唱はファン・フエラーリという俳優。サイネーテというアルゼンチンの大衆音楽劇の挿入曲で、やがてこの曲の大ヒットに繋がる。なおガルデルは交際のあったロドリゲスと彼自作の方を録音する約束をしていたが、遂にその約束は果されなかった。

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