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これまでのつれづれ川柳賞

お題「祝う」

2018/5/26選出

つれづれ川柳賞

ラジオネーム <よもやま話>

「美辞麗句 除くと何も ない祝辞」

浅沼璞さんの講評

浅沼璞さん
選出
短詩型作家浅沼璞(はく)さん

今回の川柳は…
5月13日の「母の日」そして「父の日」についての句。そして「祝い酒」という言葉を使った句も人気でした。

今回選ばれた<よもやま話>さんの川柳は…祝辞に限らず、最近よく目にするパワハラや政治の謝罪会見など"「美辞麗句」をとるとなにも残らない"という世相をよく表した句になっています。また、とてもリズム感・韻律がいい一句です。
(1)「美辞(びじ)」の"じ"と「祝辞(しゅくじ)」の"じ"
(2)「麗句(れいく)」の"く"と「除く(のぞく)」の"く"
(3)「何も(なにも)」の"な"と「ない」の"な"
という同音の反復、また「美辞(びぃじぃ)」「麗句(れいく)」 「何もない(なにぃもない)」「祝辞(しゅくじぃ)」と、"い音"がずっと響いていて読んでいてリズム感がある心よい川柳に仕上がっています。
※韻律とは…韻文で、音の強弱・長短・高低,または同音や類音の反復などによって作り出される言葉のリズム。(三省堂 大辞林より)。

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