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水上 澤 「たまよび」

 ある日東京に住む笙子に、二十数年前に大学のゼミで一緒だった明彦から電話があった。上代文学ゼミの円藤教授が急死したという。
 明彦とは学生時代同じ青森出身だというよしみで、親しくしていた。
 円藤教授は、笙子にとっては幼いとき死に別れた父親とも重なる大切な存在であった。明彦も、当時教授には大事にされ、家にまで招かれて教えを受けていた。二人とも葬儀には出られないので、明彦が上京したとき、一緒に教授の家を訪ねようと約束する。
 二十数年ぶりで渋谷で待ち合わせ、昼食を共にする。明彦は妻の絵里が医療ミスが原因で二年前から植物状態なのだと笙子に告げる。かつて円藤教授とともに一緒に行ったゼミ旅行の話もするが、明彦はもう当時の自分ではないと笙子の前でうなだれる。
 伺った教授の家で、二人は夫人から、教授が亡くなる前に上梓したという研究書をいただく。
 笙子は、明彦と会ったことで、今まで封印していた記憶、故郷青森、下北のことに思いをはせる。教授の研究書を読むことで、かつて明彦とともに語り合った生と死の境目、ヨモツヒラサカのことを思い、明彦の妻のことにも心を寄せる。
 笙子は思い切って青森へ行き、絵里と会い、明彦とともに幼いとき記憶の底にしまっていた恐山を訪ねようとする。


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著者 水上 澤 (みずかみ さわ)  プロフィール


1957年 秋田県北秋田市に生まれる
1979年 二松学舎大学 文学部 国文学科 卒業
1980年 香川県高松市に住む
1985年 ずいひつ「遍路宿の会」入会 現在に至る
1990年 第23回ずいひつ遍路宿賞 受賞
2003年 大阪文学学校 通信教育部 終了
2013年 第48回香川菊池寛賞 奨励賞受賞
2014年 第49回香川菊池寛賞 奨励賞受賞
2016年 第51回香川菊池寛賞 受賞
著書 エッセイ集「ほうこさんと木地山こけし」(福井明子)

朗読:池田 弥生 (西日本放送アナウンサー)



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