ラジオで聞く 香川菊池寛賞 香川菊池寛賞受賞作品を朗読で紹介します。

香川菊池寛賞とは

香川出身の文豪・菊池寛の業績を顕彰するとともに郷土の文芸創作活動を奨励するために設立されました。

第17回香川菊池寛賞

曽根幸一「事故」

 村役場に勤める「私」の家からごく近い国道11号線で、ある朝早く、交通事故が起きる。村人や通りがかりの人たちが国道に溢れんばかりの人垣をつくって事故の車を取り巻くが、けっして今まさに死のうとしている運転手その人を見ようとはしない。彼らは事故の車が片づけられるとあっという間に各自の場所へ帰っていく。今日では、農村ですら人間の死を見えにくくしているこの何者かの正体を問おうと試みた作品です。

著者プロフィール

曽根幸一(そね こういち)

1964年 豊中町役場に就職 三豊地区7町の合併に合併協議会事務局長として携わり、2006年1月1日三豊市誕生と同時に退職 著書等
1981年 小説『事故』で香川菊池寛賞受賞
1986年 小説『村』(清文社刊)
1997年 『七人童子怨霊考』で日本自費出版文化賞(研究評論部門賞)受賞
2001年 小説『讃岐小説集』
2005年 『子う取り婆さんの研究』で日本自費出版文化賞(研究評論部門)入選
2008年 『「平成の大合併」の現場から』
2014年 『三豊を、そして世界と自分を』
2017年 小説『運転免許』で「新潮新人賞」予選通過

曽根幸一

放送内容

朗読:岸 たけし(RNCアナウンサー)

  • 最終回

    2018年11月5日放送

  • 第7回

    2018年10月29日放送

  • 第6回

    2018年10月22日放送

  • 第5回

    2018年10月15日放送

  • 第4回

    2018年10月8日放送

  • 第3回

    2018年10月1日放送

  • 第2回

    2018年9月24日放送

  • 第1回

    2018年9月17日放送