コロンブスをはじめ歴史に名を残した航海士たちが、大きな夢と憧れを抱いて黄金の国ジパングを目指した大航海時代から500年。中世以降、世界に向かって輝きを放ち続けるスペイン芸術の新しい息吹が、世界一の長大橋・瀬戸大橋のたもと、歴史と自然が溶け合う文化都市・丸亀に「丸亀平井美術館」として錨を下ろしました。この美術館は、現代スペインを代表する中堅・若手作家の90年代以降の最新作を常設展示し、「香川から世界に発信できる何かを創造したい」と念じ続けた私たちの悲願の結晶でもあります。
現代美術の世界は、あたかも生きものの如く胎動し変化し続けています。最近は具象と抽象の境界が希薄になり、素材や表現方法は多様化の一途をたどっています。こうした混沌の中にあって、スペインの現代美術界は常に時代をリードするものとして斬新な刺激を私たちに与えてくれます。過去、彼の国が突出した天才を美術界に送り続けてきたように、現代の作品群もまた新たなるものへ立ち向かう熱意に満ち、新世紀への強い主張を感じさせるものばかりです。その若き創作家たちのエネルギーを凝縮した「丸亀平井美術館」は、単なる美術品収集とは次元を異にした彼らの情熱に対する賛辞そのものであり、その意味で世界初の試みであると自負致しております。
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