ホセ・マリア・シシーリア 無題,1991 各1.02×1.02×0.06m 板:蝋と写真 このフロアにある作品からは、若い画家たちの中でも最も興味深い数人のスタイルやテクニックをうかがうことができます。特に際立つのは、デッサンや写真の上に、薄い蝋の皮膜を広げ幾重にも重ねた、ホセ・マリア・シシーリア(マドリード、1954年)の6点の作品です。このテクニックの生み出す効果は、凍りついた、あるいは蒸気にくもったクリスタルを思い起こさせます。 そのくもりを通して、何か現実の断片がかいま見えるのですが、それは、その形や性質が重要ではないかのように、少しでも明瞭でなく、ただただ私たち自身がそこから、何らかの観念を引き出すのです。そこに見えるのは結局、私たちがそれと<思う>もの、としておけばよいでしょう。シシーリアの作品も、ペレハウメの場合とは随分異なるとはいえ、ひとつのコンセプトなのです。 |
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