ペレハウメ
ピナコテカ30,1990
0.60×0.49m
アクリル絵具、写真





ペレハウメ(サン・ポル・デ・マル(バルセロナ)、1957年)は観者を巧みに驚かせます。それをよく示す小品《ピナコテカ30》は、ふたつの小さな額絵の写真に過ぎないようにみえます。しかし、そこにあるのは本物の顔料なのです。その額はこうして、単に複写され表現されたものから、現実の存在となります。この「だまし絵」の手法は、現実を再現しようとする人間の、あらゆる試みの中に存在するからくりを明らかにしています。同時に、本物の現実の断片ないし要素を用いることで、芸術家は、私たちがそこからあまりに遊離し、偽りに陥らないようにしているのです。
こうして作品は、現実から作り出される個性的で主観的な解釈(たとえば絵画、彫刻、デッサンなど)でも、冷たい機械的なヴィジョン(写真)でもない、少なくとも部分的には真の現実となっています。





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ピナコテカ30