フアン・ムニュス
カンヴァーセーション・ピース・マルガメ,
1993
1.47×0.96×0.96m,
1.35×0.79×0.79m
ブロンズ





フアン・ムニュス(マドリード、1952年)の存在感ある作品《カンヴァーセーション・ピース・マルガメ》は、私たちの美術館の注文により制作して頂きました。作品の下の部分は、素焼きの陶器が粘土のような質感をもっていますが、すべてブロンズ製です。二つの人物像は、半身を大きな瓶のように膨らませ、私たちが他者と関係を持ち、真のコミュニケーションを図ることの困難さを、比喩的なかたちで描写しています。これらの人物は互いに見つめ合い、注意を向け合っているように見えますが、その視力は奪われているのです。歩いたり移動したり、あるいは自らを表現したりする能力も、見にまとわり付く重なりによって阻害されています。ただし、たとえ不毛で無益なものにせよ、通じ合い、融合することのイメージだけは、その苦悩と失意の中にも残されます。私たちは本来、他者との結び付きを求めます。欠けるところ、あるいは長所において似通った者たちとの間で、その気持ちは一層強くなるのです。





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カンヴァーセーション・ピース・マルガメ